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【けんこう通信】Vol.04:首の構造(その1)
2009年 06月 23日
上を向く(伸展)時は首の関節を狭くさせているのですが、体調を崩す原因のひとつに、長時間に及ぶ首の過伸展があります。短時間なら問題ないのですが、長時間に及ぶと首には負担になります。手や腕にしびれがある人はこの状態を嫌う傾向が多く見受けられます。日常生活では、上向きになる美容院での洗髪や歯科治療は過伸展を起こす可能性があります。
この際、自分できついと感じたら過伸展しすぎない(きつさを感じない)程度に調整してください(または調整してもらう)。本来であれば多少の無理には耐えられますが、短時間や軽度の伸展で症状につながる人は首の治療が必要だと考えられます。 図1、2、3 仰向きに寝ている様子の骨模型です。 一番左の大きい骨が後頭部の骨、黄色が神経、赤色が動脈です。 仰向きで寝た時に、首回りの緊張はなくなりリラックスします。 ![]() 首の骨は緩やかに屈曲をしています。屈曲状態ですと、関節部分(2の字)は広がり神経に負担がかかりません。 ![]() 図1より関節部分(2の字)は狭いです。屈曲伸展に偏っていません。 ![]() 首に問題のない人であれば、どの高さでも寝る事ができます。首に問題のある人や、首が原因による腕や手にしびれのある人は治療中や就寝時の低い枕(首の伸展)を嫌う傾向があります。 治療が進むにつれ、体が柔軟性を取り戻すと、治療中や就寝時の低い枕も気にならなくなる傾向があります。 (ただし、首に問題がない人でも背中が厚い人は枕がないと、仰向けが苦しく感じます) (頭部のみの高すぎる枕は気道を圧迫して呼吸しにくくなります。) 就寝時における仰向きで寝始めたときの枕の高さは、首の周辺の"嫌な感じが少ない"高さです。一番楽に感じる高さに調節してください。人によって、体調によって、日によってその枕の高さは変わりますので世間で言う数字的な、理想的なものではなく、自身の感覚を大事に調整してください。調整するのが簡単なものにタオルケットやバスタオルをおすすめします。広めに畳んで重ねて調節してください。(就寝中は寝返りを打ちますので、横向き寝にちょうど良い高さの枕も枕元に用意しておくのも良いでしょう。) 口を大きく開ける時、首は伸展されます。歯科治療時口を開ける事に一生懸命になりすぎると首を過伸展しすぎてしまいます、気をつけましょう。 首は自律神経に大きな影響を持ち、全身末梢へつながる神経の大事な通過点です。思わぬ首への負担が、からだ全体への不調につながる事があります。それだけ首は全身へ影響を及ぼす大事なところなのです。
by raishin_clinic
| 2009-06-23 20:18
| けんこう通信
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